About NEWS TRACE

ニュースには「続き」がある。

ニュースは「発生」した瞬間だけ消費され、「結末」は誰にも知らされないまま忘れ去られていく。 成功も失敗も、教訓として残らない。それが、現代の情報空間の欠陥です。

News Trace(ニューストレース)は、過去のニュースの「その後」を追跡することに特化した調査メディアです。 私たちは、PV(ページビュー)を稼ぐための扇情的な速報記事は書きません。 世間が忘れた頃に、静かに現場へ戻り、そこに残された「事実」と「教訓」だけをアーカイブします。

私たちのアプローチ:Trace & Dive

私たちは2つの手法で、情報の空白地帯を埋めていきます。

1. Daily Trace(定点観測)

「デジタルの痕跡を追う」 Google Earthの衛星写真、登記簿情報の変遷、削除されたウェブページの復元。 私たちは毎日、公開情報調査(OSINT)の手法を用いて、過去に話題になった企業やプロジェクトの「生存確認」を行っています。 これらの調査ログは、当サイトで日々公開されます。

2. Deep Dive(取材ファンド)

「アナログの真実を見る」 デジタル調査で「不可解な異常」が見つかった時、私たちは現地へ飛びます。 「なぜ屋根がないのに稼働中になっているのか?」「本社所在地のボロアパートには誰がいるのか?」 そこから先は、ドアをノックしなければ分かりません。

この調査にはコストがかかります。 そのため、私たちは「取材ファンド」という仕組みを採用しました。 特定のテーマに対して「真実を知りたい」と願う読者の皆様から資金を募り、目標金額に達した場合のみ、プロのライターや専門家を現地に派遣します。

編集長メッセージ

「未来の農業」の廃墟から、愛を込めて。

2024年5月、私は自身が経営していた水耕栽培工場のスイッチを切りました。 かつて「未来の農業」ともてはやされたその場所で、私が直面したのは、高騰する電気代と老朽化した設備、そして泥臭い労働現場という現実でした。

事業停止を決めた日、私はふと思いました。 「2010年代に乱立した、あの数多の植物工場ベンチャーたちは、今どうしているのだろう?」

気になって調べても、ネットに出てくるのは数年前の華々しい「資金調達」のニュースばかり。 その後の「決算」も「撤退」も、あるいは生き残った企業の「成功の秘訣」も、どこにも載っていませんでした。

だから、私は自分で調べることにしました。 そして、同じように「続き」を知りたい人たちのための場所を作ることにしました。

News Traceは、単なる失敗探しの場ではありません。 過去の事実を正しく記録し、未来のチャレンジャーが同じ轍を踏まないための「地図」を作ること。 それが、私たちのミッションです。

News Trace 編集長 Koji

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